安心の準備と介護のこと

高齢家族を守る、シニア世代防災手引き

miyabimegud

いつ起こるかわからない地震。特にシニア世代のみなさんは、高齢のご家族のことが心配な方も多いのではないでしょうか。高齢のご家族のためにはより一層の備えが必要です。そんなシニア世代に特化した防災の知識と情報を、内容を整理してわかりやすくご紹介します。

目次
  1. 1. 高齢者が追加すべき避難グッズ
  2. 2. 災害時に気をつけたい行動
  3. 3.平常時の「困る」は非常時のリスク👵
  4. 4.待ったなしのトイレ問題🚽
  5. 5.避難所の感染症対策🧼
  6. 6.その他
  7. 6.今できること
  8. 7.おわりに。。。

1. 高齢者が追加すべき避難グッズ

薬や健康保険証など💊

  • 常備薬: いつもの薬を最低1週間分は用意。混乱の中で飲み間違いをしないよう、1回分ずつ小分けになっていると安心。
  • お薬手帳、診察券、健康保険証のコピー:情報を一元化するために大切。普段と違う生活で体調をくずしやくなる。
  • 緊急メモ: アレルギーや持病を記載したメモも忘れずに防災袋に入れておく。

その他備えておきたいものリスト🏠

  • 大人用紙おむつ:長時間タイプを用意するとよい。普段は使っていない人も用意しておくと、トイレが使えない時や避難所の長い列で間に合わない時に安心。
  • 食料品・水:普段食べなれているものやおかゆなどの食べやすいもの1週間分。必要な方はとろみ剤
  • 口腔ケアウェットシート:水なしでさっと拭くだけで口の中の清潔を保てる。
  • 防災ホイッスル
  • めがね、補聴器、入れ歯洗浄シート
  • (必要に応じて)折りたたみ椅子、折りたたみ枕、折りたたみ杖
  • (できればプラス) 懐中電灯、携帯ラジオ、防災ブランケット

外出時は「防災ボトル」を常に持ち歩くと安心🎒

ボトル型の容器に、防災グッズをまとめたもの。市販もされていますが自分のウォーターボトルで作ることができる。最低限の物を厳選し、常に持ち歩くようにする。

防災ボトルの中身: モバイルバッテリー、マスク、大判ハンカチまたは手ぬぐい、口腔ケアウェットシート、身分証明書コピー、現金、ポリ袋、携帯食、携帯トイレ、飲料水、防災ホイッスル

避難しやすい準備🚶

  • 本人が背負える重さのリュック: 持ち出しリュックは必要最小限のものだけでもかなりの重さに。それを背負って移動は高齢の方でなくても大変。そんな時はまず軽量のリュックを選ぶこと、グッズのパッケージはあらかじめはずしておく、ひとつで何役にもなるものを選ぶ。そして重い物を上に入れると軽く感じるのでお試しを。
  • 避難経路の確認: 避難所までの道順を、日中だけでなく夜間にも歩いて確認。

習慣にしておきたい行動🔄

  • スマホ・現金: スマホバッテリーは常に充電、お金は少し多めに用意。
  • 食料と水: 少しでも減ったら補充する習慣を。
  • トイレ: 行きたいと思ったら我慢せずに行っておく。
  • 移動手段: 車はガソリンが半分になったら給油する。
  • 安全確認: 外出先では非常口の場所を意識する。
  • 住環境: キッチンの物はこまめに片づけ、出しっ放しにしない。脱衣所には羽織れるものと厚底の履物を用意。

2. 災害時に気をつけたい行動

発生中は身を守り、おさまってから状況を確認する🛡️

  • 地震発生時: まずは身の安全確保。体を小さく丸め、頭と首を守る。
  • 揺れがおさまったら: 足元の飛散物に注意し、出口を確保。火の元を確認し、初期消火を試みる。
  • 屋外の場合: 頭上の危険を確認し身を守りながら安全な場所へ移動する。周囲を見渡し崩れそうなものからもすぐに離れる。
  • 屋内の場合:買い物中など建物の中なら棚から離れて頭を守る。地下街の場合は60mごとに非常口あり、落ち着いて地上へ脱出する。
  • 運転中:減速し路肩に停車、徒歩での避難がよいかラジオ等で情報収集する。徒歩で避難する場合は車のカギを付けたまま窓を閉め、貴重品を持ち避難する。

火元はガスだけじゃない、電気に注意🔥

大規模な地震時の火災は、ガスよりも電気が原因のものが過半数を占めている。安全に避難できそうであれば、ブレーカーを落としてから避難するか、感震ブレーカーの設置を検討する。
※感震ブレーカーとは揺れを感知すると実際に停電しなくても電気を遮断する(助成制度のある自治体もある。内閣府防災情報のページ参照)

もし出火したら?消化の注意点🚫

  • 調理中の油に引火:水をかけず、消火器を使用。
  • 電源プラグやコンセントからの出火:感電の危険があるため、まずブレーカーを落とし電気を遮断。
  • 電子レンジ庫内の火災:すぐに扉を開けず、電源プラグを抜いて様子を見る。消火器があれば使用。
  • ビルやマンションの火災:エレベーターは使用せず、階段で避難。
  • 天井まで燃え広がっている場合:初期消火は不可能。無理せず避難。

無理に避難しない判断も重要🏠

豪雨や地震の状況によっては、無理に外に出る方が危険な場合もあります。自宅が安全であれば「在宅避難」も視野に入れましょう。
在宅避難を視野にいれるためにも、事前にやっておくと良いことがあります。

  • 近所との連携: 日頃から近所の人と交流し、自分の状況を知っておいてもらうことで、いざという時に助かります。自治体によっては要支援者名簿を作成しているところもあるので、自分の状況は周りの人に積極的に伝えておくようにしましょう。
  • 緊急連絡先の確認: かかりつけの医師、ヘルパー、ケアマネの連絡先電話番号を控えておく。電話がつながらない時に連絡をとる方法を事前に確認しておく。

在宅避難も一候補に🏡

メリット

〇住み慣れた環境で、プライバシーを守りながら過ごせる。
〇体調管理がしやすく、感染リスクを減らすことができる。
〇病気療養中の人も周囲に気兼ねなく過ごせるためストレスが少ない。
〇空き巣などの被害を防ぎやすい。

デメリット

〇物資不足:物資は避難所単位で届くことが多いため、必要な物資が不足する。
〇情報不足:情報は避難所にお知らせとして張り出されることが多いため、インターネットが使用できない場合、巡回訪問時に情報を得るしかなく情報が遅れる。
〇孤独や不安を感じやすくなる。

3.平常時の「困る」は非常時のリスク👵

平常時から困難を抱えている高齢者は、災害時にさらに深刻な状況におちいるリスクが高いです。
特に病気を抱えている高齢者は事前の災害時の対策が必要です。
しかし、一人ひとりの状況に合わせた備えと、周囲の温かいサポートがあれば、病気を抱える高齢者の方々も、少しでも安心して避難生活を送ることができるはずです。

災害時、病気を抱える高齢者の方々が直面する具体的な困りごと

1. 糖尿病や高血圧などの慢性疾患

  • 毎日の薬の服用と管理: 災害時は、薬の入手が困難になったり、服用時間を守ることが難しくなったりする可能性があります。
  • 食事制限・特別な食事: 避難所で提供される食事が、持病のための食事制限に対応しているとは限りません。
  • 体調悪化のリスク: ストレスや環境の変化により、血糖値や血圧が不安定になりやすいです。

2. 認知症

  • 避難・状況判断の困難さ: 状況を理解したり、適切な行動をとることが難しい場合があります。
  • パニックや徘徊のリスク: 不慣れな環境で不安を感じ、混乱したり、徘徊したりする可能性があります。
  • 環境変化への脆弱性: 避難所の騒音や人混みなど、環境の変化に大きなストレスを感じやすいです。

3. 骨粗しょう症や変形性関節症などの運動器疾患

  • 移動・昇降の困難さ: 避難経路の移動や、階段の上り下り、立ち座りといった日常的な動作が困難です。
  • 避難行動の遅延: スムーズに避難することが難しく、危険にさらされる可能性が高まります。
  • 転倒・骨折のリスク: 足元が不安定な場所での移動は、転倒や骨折のリスクを高めます。

4. 視覚・聴覚障害

  • 情報入手・指示理解の困難さ: 避難情報や指示が十分に伝わらず、適切な行動がとれない可能性があります。
  • コミュニケーションの困難さ: 周囲の人との意思疎通が難しく、不安を感じやすいです。

5. 呼吸器疾患(COPD、肺炎など)

  • 症状悪化のリスク: 避難所の埃っぽい環境や寒暖差が、呼吸器系の症状を悪化させる可能性があります。
  • 医療機器・酸素吸入の課題: 酸素吸入器などの医療機器が必要な場合、電源の確保や機器の持ち運びが大きな負担となります。

平常時の備えが命綱に。具体的な対策

これらの困りごとに対して、私たちが平常時からできる具体的な対策を考えていきましょう。

1. 服薬・医療管理の徹底

  • 非常持ち出し袋への準備: 常用薬、お薬手帳のコピー、医師の診断書や診療情報などをまとめて入れておきましょう。
  • 薬の備蓄と管理: 1週間分を目安に、少し多めに薬を備蓄し、定期的に期限を確認・補充しましょう。
  • 情報共有: 服薬スケジュールや病状について、家族や支援者と共有し、避難先でも継続的な管理ができるように備えましょう。

2. 食事・栄養管理

  • 持病に合わせた非常食の備蓄: 減塩、低糖質、アレルギー対応、やわらかい食品など、個々の状態に合わせた非常食を用意しておきましょう。
  • 嚥下困難への備え: 必要に応じて、ゼリー食やとろみ剤なども準備しておくと安心です。

3. 移動・避難支援

  • 連携体制の構築: 近隣住民、自治体、民生委員などと連携し、災害時の付き添いやサポート体制について事前に話し合っておきましょう。
  • 補助具の準備: 車椅子、杖、歩行器などの補助具は、避難所にも持参できるよう準備しておきましょう。

4. 情報・コミュニケーション支援

  • 支援ツールの準備: 視覚障害のある方には拡大鏡、聴覚障害のある方には補聴器や筆談用具などを準備しましょう。
  • 周囲の理解と協力: 避難所では、情報伝達やコミュニケーション方法に配慮し、周囲がサポートできる体制づくりが重要です。

5. 認知症への配慮

  • 安心できる持ち物: 本人が安心できる写真や使い慣れたメモ帳などを持ち出せるように準備しましょう。
  • 見守り体制: 避難先での見守り体制を整え、可能な限り、本人の状態をよく知る人が同行するように工夫しましょう。

6. 医療機器・電源確保

事前相談: 避難所での電源確保について、事前に自治体の避難所の担当者に相談しておきましょう。

予備電源の準備: 酸素吸入器や吸引器など、電源が必要な医療機器を使用している場合はバッテリーや予備電源を用意しましょう。

4.待ったなしのトイレ問題🚽

トイレは健康を左右する大きな問題🚾

不衛生なトレイ使用による感染症や、トイレに行く回数を減らすために水分を控え、脱水症状やエコノミークラス症候群を引き起こし、最悪の場合命を落とす可能性もある。
自分の命を守るためにトイレの備えは非常に重要。

  • 携帯トイレの備蓄: 1人1日5回を目安に、最低7日分を用意しておきましょう。水道復旧に時間がかかる場合も考慮し、できるだけ多く用意することがおすすめ。
  • 一緒に備えておきたいもの: トイレットペーパー1人7日分1ロール、45リットル以上のゴミ袋、ゴミ回収が来るまで保管しておく密封袋とふた付きの保管容器、ランタン、ウェットティッシュ、消毒液。
  • その他: トイレ用消臭スプレー、トイレ掃除用品も備えておくと安心。

携帯トイレの種類と特徴🚽

種類特徴価格帯
簡易トイレセット(使い捨て)軽量・コンパクト、使用後廃棄可能、高齢者も扱いやすい約500円~1,000円
ポータブルトイレ(据え置き)安定性があり、立ち座りしやすい、手すりや背もたれ付きの製品もある約5,000円~30,000円

試しておきたい、タイプ別携帯トイレ🚽

タイプ特徴メリットデメリット
シートタイプ凝固剤がセット済。便座に袋をかぶせるだけ。便器がなくても使用可能。複数回使用可能なものもある。簡単、便器不要、複数回使用可かさばる、比較的高価
凝固剤先入れタイプ便器に袋をかぶせ、凝固剤を入れてから使用。コンパクト、大量備蓄可、消臭効果が高い、比較的安価
凝固剤を後からふりかけるタイプ便器に袋をかぶせ、用を足した後で凝固剤を入れる。コンパクト、大量備蓄可、比較的安価停電時や高齢者は均等にふりかけるのが難しい場合がある。

備えがないときの自作トイレ🧻

便器が使える時

便座を上げポリ袋一枚を広げセットし便座を下す。便座を覆いかぶすようにもう一枚のポリ袋をかぶせる。二枚目のポリ袋に重曹があれば消臭のために入れ、なければ新聞紙をちぎって入れる。排泄後、上のポリ袋を取り口を結んで保管容器へ。(新聞紙もなければ猫の砂や古着・古タオルなど家にあるもので考える)

風呂水を流して使うのは注意!!便器が使えるからといって下水道の排水管が無事かは分からない。排水管が無事でなければ、トイレを流すと汚水が逆流してくることも。排水管が壊れる目安は「震度5以上」。ただ20年以上の築年数は劣化の要素もプラスされるため低い程度の地震でも壊れる可能性が高くなる。

便器が壊れて使えない時

同じ大きさの段ボールを二つ用意し、一つを逆さまにして重ねる。上の部分を切り取って穴をあけ便座にする。同じ大きさの段ボールがなければ段ボール一つ又はバケツでも代用可。便器が使える時と同じ要領でポリ袋をかぶせ重曹又は新聞紙を入れ使用。

自宅の庭にトイレを作る

穴を掘り、中に小石を敷きつめ、あれば松や杉の葉を敷く。トイレットペーパーを持っていき雨具や大きめのコートですっぽり体を隠して用を足す。終わったら穴を掘った時の土を一回ごとにかける。トイレの場所は木の枝などを刺しておいて目印にする。

5.避難所の感染症対策🧼

口と手を清潔に保つことが重要。

歯磨き

少ない水で歯ブラシを濡らし磨き、ティッシュで汚れを拭き取る。すすぐ水がなければ、少量のお茶などで口をゆすぐ。歯ブラシがない場合は、指にハンカチやティッシュを巻き付けて拭くか、キシリトール入りのガムを噛む。
肺炎の主な原因は口の中にいる口内細菌。高齢者を中心に肺炎が多発する。体を動かさないと脳への血流がわるくなりリスクが上がる。入れ歯は特に細菌がたまりやすいため要注意。

手洗い

消毒剤で手をこすり合わせるか、お手拭きシートを使用。水が使える場合は石鹸で手洗い。

その他

ラップは衛生用品の代わりに。ラップを手に巻くと手袋になり、お皿に巻くと洗う水の節約にもなる。

6.その他

電話以外の連絡方法📞

災害用伝言版171

平常時に使い方を確認しておく。相手の電話番号を覚えておく必要あり。

災害用伝言版 Web171もある

https://www.web171.jp/
Web171の使い方を事前に確認しておきたい方はこちら→体験利用のご案内

災害時に利用できるフリーWi-Fi

・普段利用しているフリーWi-Fiの中には災害発生等緊急時に「災害モード」へ切り替わり、メールアドレスの入力など省略してすぐに利用できるものがある。

無料Wi-Fi:「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン): 災害発生等緊急時に無料開放
 され避難所、公共施設、駅、コンビニなどで誰でも利用可能。
 セキュリティ面に注意し、情報収集のみに利用を推奨。

キャッシュカードなしで預金をおろせる🏧

災害で通帳やキャッシュカードがない場合でも、本人確認ができれば預金をおろすことができます。
必要なもの: 身分証明書(免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
限度額: ゆうちょ銀行1日20万円、その他の銀行1日10万円

周囲とのつながりが安心につながる✅

地域の防災訓練に参加

実際の避難を体験することで、いざという時の自信につながります。顔が見える関係づくりは、助け合いの第一歩です。

福祉避難所の確認🏥

通常の避難所とは別に、支援が必要な人のための福祉避難所があります。事前に市区町村に対象者と場所を確認しておきましょう。

  • 福祉避難所とは: 要配慮者を受け入れるための設備・器材・人材を備えた避難所。
  • 対象となる要配慮者: 高齢者(比較的介護度が高い人)、身体障害者・児、知的障害者・児、精神障害者・児、難病患者、医療的ケアが必要な人、乳産婦、乳幼児、要配慮者の家族(原則1名)など。
  • 注意点:
    • 開設には時間がかかる(72時間程度が目安)。
    • 直接行っても受け入れられない場合がある(個別避難計画があれば可能なことも)。
    • 家族全員が一緒に入れるとは限らない。
    • 希望者全員が入れるわけではない。
    • まずは一般の指定避難所に避難し、その後、聞き取り調査などで必要と判断されれば移動となることが多い。

罹災証明書

自然災害で住居が被害を受け、家屋の被害を認定し発行される証明書。
公的な被災支援者の支援策を受ける時の判断材料となるため、各自治体に自分で申請を。具体的には、給付金や融資、見舞金の需給、仮設住宅への入居、国民健康保険料や税金の支払い猶予や減免などに必要。

※詐欺に注意!!申請は自分でするもの。訪問してきてお金が支給されるからと言い、個人情報・金融機関の情報を聞いてきたら災害に便乗した詐欺を疑って。

6.今できること

「避難行動要支援者」名簿に登録📝

東日本大震災以降、市町村で要支援者名簿の作成が義務づけされています。各自治体の福祉課に問い合わせて登録し、支援を受けやすいようにしておきましょう。

ハザードマップと防災マップの確認🗺️

住まいを安全にする🏠

  • 火災対策
    消火器の場所と使用方法を確認。感電ブレーカーの設置を検討。
    ※感震ブレーカーとは揺れを感知すると実際に停電しなくても電気を遮断する。(助成制度のある自治体もあります。内閣府防災情報のページ参照)
  • 家具の固定
    大きな家具や家電はしっかりと固定。ドア付近には倒れてくる可能性のある家具をおかない。高い場所に重いものを置かない。日頃から物を出しっぱなしにせず、片付ける習慣を。

自宅の耐震性を知る🏘️

  • 建築年: 1981年6月以前に建築された建物は、旧耐震基準で建てられています。
  • 耐震診断: 不安がある場合は、耐震診断を受け、必要であれば耐震改修(補強)を検討しましょう。
  • 主な補強箇所: 柱や土台の補修・交換、壁の補強、基礎の強化、屋根の軽量化。

    ※自治体によっては助成金制度があり(各自治体公式サイトまたは相談窓口でお調べください)。

家の補修が難しい場合は「シェルター空間」を作ることも検討🛡️

屋内に安全な空間を確保することも有効な手段です。

  • コンテナタイプ: 輸送用コンテナの鉄製パネル材を使用。約95万円前後(基礎工事が必要な場合あり)。
  • テーブルタイプ: 家具型で設置が容易。40万円~。
  • 部屋タイプ: 木質、鉄骨、アルミなど。25万~200万円以上。
  • ベッドタイプ・ベッド枠: 就寝時の安全確保に。25万~100万円。

自治体の助成金制度利用: 旧耐震基準の住宅や高齢者世帯などを対象に、設置費用の一部を補助する自治体があります(各自治体公式サイトまたは相談窓口でお調べください)。
複数の業者から見積もりを取り、自宅の状況に合わせて検討しましょう。

高齢ご家族と一緒に避難訓練をやってみよう🤝

実家に行った際などに、家族と一緒に避難経路や避難時の行動をシミュレーションしてみましょう。「地震がきた!さあどうする?」と声をかけ、何から始めるかを確認するだけでも、いざという時の行動がスムーズになります。

7.おわりに。。。

災害はいつ起こるかわかりません。
もしその時、大切なご家族がお一人だったら…と想像すると、胸が締め付けられる思いがするかもしれません。身体機能が低下している高齢者にとって、地震はより一層危険なものです。だからこそ、事前の備えが何よりも大切になります。

日頃からの備えと心構えが、安全を守るために最も大切です。やっておくとよいこと、用意するものがたくさんあります。出来ることから、用意できるものからで良いので、この記事を参考に、少しずつ準備を始めてみませんか。使わずにすんだなら、それが何よりですが、備えあれば憂いなし。いつまでもご家族皆様がご無事でありますように。


ありがとうございました。

ABOUT ME
みやびめぐ
みやびめぐ
ブロガー/キャリアカウンセラー
新潟育ち北海道在住です。娘ふたりは大学進学のため道外へ。 血中カフェラテ濃度高めのカフェラテ好きです。
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