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はじめての補聴器、失敗しない購入ガイド

miyabimegud

「父にピッタリの補聴器を、根気強く探してあげれば良かった…」

父が亡くなった今でもとても後悔しています。安さにひかれて買った機械は本人に合わず、結果まったく使っていませんでした。

今なら分かりますが、あれは「補聴器」ですらなかったのです。知識がなく買ったものは「集音器」だったのです。
その後父は耳が聴こえなくなるとともに話す言葉が活舌悪く聞き取りにくいものになっていき、周りの人とコミュニケーションがみるみる取れなくなっていきました。

皆さんには失敗してほしくない。そんな想いで、補聴器の作り方耳鼻咽喉科を受診すべき症状良い補聴器販売店の選び方、ひとりひとりに合った補聴器のタイプ各メーカーの特徴補助金や助成制度購入時の失敗例などについて詳しく解説します。

補聴器購入の4ステップ

ステップ1.まず!医師の診断

耳鼻咽喉科で聴力検査。

ステップ2.補聴器販売店に相談、コンサルティング、適切な調整

耳鼻咽喉科の結果をもとに補聴器の種類や設定を決定。

ステップ3.自分にあった補聴器を購入

ステップ4.アフターケアで長期的なサポートを受ける

定期的な調整や点検、聴力検査。

どんな症状があれば医師を受診するべき?

以下のような症状が見られた場合は、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

  • 聞き返しが多くなる
  • 耳の後ろに手をあてる
  • 早口の声が聴きとりにくい
  • テレビの音がききとりにくい
  • まわりが騒がしいと聞き取りにくい
  • 一対一だとよく聞き取れるが数人での会話は聞き取りにくい
  • 今までは聴こえていた音が聞こえない
  • 耳鳴りがし始めた
  • 耳が詰まった感じがする
  • 会話が理解しづらくなる

医師を受診しないで補聴器を作るとどうなる?

  • 実は補聴器が必要ではなかった。
    (ただ耳垢が詰まっていただけや中耳炎で聞こえなくなっていた、なかにはとても危険な病気の前兆や一症状だったという例も)
  • 補聴器購入費の助成制度を利用できない。

まず!医師受診をおすすめする理由

  • 病院や診療所の補聴器が必要であることの証明があれば医療費控除を受けられる
  • 各自治体の購入費助成制度は耳鼻科医の受診が要件
  • よい補聴器店を紹介してくれる
  • 耳鼻科医の正確な検査の結果で補聴器の相談ができる

聴力レベルによっては補聴器が無料支給

聴力レベルによっては身体障害者手帳が交付されます。補聴器は障害者総合支援法で定められている補装具なので、支給基準に該当すると判定された場合は、購入・修理の費用が支給されます。居住する市町村の福祉窓口にお問い合せ下さい。

厚生労働省,身体障害者手帳の概要,等級表「身体障害者障害程度等級表」より抜粋)

補聴器販売店の選び方

良い補聴器販売店を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう:

  1. 耳鼻科医に紹介してもらう
     補聴器店に耳鼻科医の検査結果で得た聴力などの情報を提供してもらえる。よって安全にその人に合ったものを作ることができる。
  2. 認定補聴器専門店で選ぶ
     試験に合格した認定補聴器技能者がいるので、補聴器の適合調整、補聴効果の確認及び使用指導を適切に行うことのできる。
  3. 日本補聴器販売店協会に加盟している販売店を選ぶ。(認定補聴器専門店のほとんどはここに加盟。)
     補聴器販売協会が定めるガイドラインに基づいて一人ひとりに合った調整を適性に行ってもらえる。

  日本補聴器販売店協会全国の加盟店はこちらからご覧いただけます。

失敗しにくい補聴器販売店の特徴

認定補聴器技能者が在籍している
十分な知識と技能を持っているため、適切な提案や調整が期待できます。

認定補聴器専門店である
必要な設備(聴力測定装置、補聴器特性試験装置、聴力検査室など)が整っており、補聴器の適正な販売・調整が可能です。

購入前の貸し出しが可能
貸し出し期間が短か過ぎず1か月以上あると安心です。実際に使ってみてから購入できると失敗が減ります。
  
アフターサービスが充実
購入後の調整やメンテナンス、定期的な聴力チェックなど、アフターサービスが丁寧な店舗は安心です。

説明が丁寧で家族同席を勧めてくれる
性能や価格、アフターケアについて分かりやすく説明し、ご家族と一緒に説明を聞くことを勧めてくれる店舗は、信頼できます。

複数機種の試聴ができる
 「どんな場面で使いたいか」など、利用者の要望に合わせて提案してくれることも重要です。
  様々な補聴器を実際に試聴し、効果や限界を体感できる店舗は、失敗が少なくなります。

生活スタイルに合う補聴器のタイプ

補聴器には、耳かけ型、耳あな型、充電式など様々なタイプがあります。個々の聴力ライフスタイルに応じて、最適なタイプを選ぶことが重要です。

各補聴器メーカーの特徴

リサウンド(ReSound)

リサウンドの補聴器は、原音に近い自然でクリアな音質が最大の特徴です。独自技術「オーガニックヒアリング」により、中低音が優しく入り、自然な聞き心地を実現しています。言葉以外の雑音を過度に抑える機能よりも、純粋な音質の良さを重視しており、伝音性難聴の方にも向いています。また、Bluetooth対応機種が多く、スマホとの連携が容易です。イヤホンのような目立ちにくいデザインや、耳にフィットする人間工学的設計も評価されています。全モデルで充電式が選べ、電池交換の手間も不要です。

ワイデックス(Widex)

ワイデックスの補聴器は、自然な音質に徹底的にこだわり、装用していることを忘れるほどの聞こえを追求しています。独自技術「ピュアサウンド」により機械的な音を抑え、原音に忠実で臨場感ある音を再現。AIが使用環境を学習し、最適な聞こえを自動で提供します。微細な音まで漏らさずキャッチするため、音楽も美しく楽しめるのが強みです。スマホと連携した通話機能や充電式モデルもあり、自分に合ったスタイルで快適な補聴器ライフが送れます。

オーティコン(Oticon)

脳の働きを考慮した「脳をサポートする補聴器」として知られ、高度なAIを搭載した先進補聴器であることが特徴です。
この最新補聴器は「音は脳で聞く」という考え方に基づき、脳が自然に音を処理しやすい環境をつくるAI技術を搭載。1200万の音環境を学習し、雑音を抑えながら意味ある音をクリアに届けます。会話はもちろん、音楽も24チャンネルで高解像度再生。テレビやスマホとの連携で、快適な聞こえを実現します。小型で目立ちにくいデザインや充電式モデルもあり、生活スタイルに合った一台が見つかります。

マキチエ(Makitie)

補聴器を初めて検討している方にぴったりなのが、マキチエのコンパクトな耳穴型モデル。オーダーメイド不要で、7種類の耳栓が用意されており、購入当日からすぐに使用できます。耳鳴り治療機能を搭載しているので、耳鳴りにお悩みの方にも安心。音環境に応じて自動で最適な音質に切り替わる「音環境認識機能」や、不快な雑音を抑える先進機能も充実。さらに、故障・紛失をカバーする安心保証や付属品の無償交換など、アフターサービスも万全です。「手軽さ」と「安心感」の両方を求める方に、理想的な一台です。

コルチトーン(Cortitone)

空間認識センサーとモーションセンサーで環境を把握し、自然で聞きやすい音を実現した補聴器。騒音はしっかり抑えつつ、会話は別処理で明瞭に届ける「スピーチブリザベーション機能」も搭載。静かな場所でも自然な音質を再現し、音楽鑑賞にも最適です。左右の補聴器間の通信も進化し、両耳での使用も快適。小型化された充電式RIC型は扱いやすく、耐久性や保証面も安心。快適で信頼できる聞こえを提供します。老舗国産メーカーでアナログ補聴器もラインナップに揃えています

シグニア補聴器(Signia)

シグニアの新しい補聴器は、言葉と環境音を2つのプロセッサーで分けて処理することで、よりクリアで自然な聞こえを実現。まるで生音のような臨場感が特徴です。テレビやスマホとの連携もスムーズで、通話や音楽も快適。特に注目は、耳にすっぽり収まるオーダーメイドの充電式耳穴型。小型ながらiPhoneのハンズフリー通話にも対応し、利便性と快適さを兼ね備えた理想の補聴器です。

パナソニック(Panasonic)

大手家電メーカーならではの信頼性と、シンプルな操作・充電式モデルが多く、使いやすさを重視した設計です。パナソニックのG4シリーズは、初心者でも扱いやすい充電式耳穴型補聴器です。装着は簡単、見た目はワイヤレスイヤホンのようで目立ちにくく、マスクとの相性も良好。テレビ音声の直接伝送や専用アプリでの操作が可能で、毎日の聞こえを快適にサポートします。独自の信号処理技術により、環境に応じた自動調整や雑音抑制も搭載。デザイン性にも優れ、10色展開で好みに合わせて選べます。耳かけ型やポケット型もあり、ライフスタイルに合わせて選べるのも魅力です。

ベルトーン(Belton)

ベルトーンのImagineシリーズは、自然な音質と高性能を両立した最新補聴器です。改良された音声処理システムと広いダイナミックレンジで、これまでにないクリアな聞こえを実現。雑音下でも会話をしっかり届けるウルトラフォーカス機能やクロスリンク指向性により、会話理解力が大幅に向上します。テレビやスマホと直接つながるワイヤレス機能も搭載し、毎日の生活がより快適に。充電式のRIC型は、レシーバーにもマイクを搭載し、従来型の弱点を克服しています。

ユニトロン(Unitron)

ユニトロンの補聴器は、静かな場所から騒がしい環境まで7つのシーンを識別し、装用者の状況に合わせて3,712通りの聞こえを瞬時に最適化。新チップ搭載で高度な信号処理を実現し、自然で快適な聞こえをサポートします。会話の方向も自動で判別し、複雑な環境でもスムーズな会話が可能。静かな場面では発音の細かな違いまで明瞭に再現します。さらに、電話のハンズフリー通話やテレビとのワイヤレス接続など、日常を支える機能も充実しています。

リオネット補聴器(Rionet

リオネットシリーズは、自然な聞こえと快適な装用感を追求した最新補聴器です。独自の高速デジタル処理により音の遅れを最小限に抑え、まるで素の耳で聞いているようなスムーズな聞こえを実現。騒音や突発音を抑える機能も搭載し、長時間使っても疲れにくいのが特長です。テレビ音声を直接届けるワイヤレス機能や、スマホでの簡単操作も可能。耳かけ型・耳穴型・充電式・防水仕様など豊富なラインナップで、ライフスタイルにぴったりの一台が見つかります。

フォナック(Phonak)

オーデオライフは、プールや海、スポーツ中も安心して使える防水・防塩・防寒性に優れた最新の充電式RIC型補聴器です。密閉型ハウジングにより、汗や水を強力にブロック。自動環境適応や高性能な音声処理で、常に快適な聞こえを実現します。完全ハンズフリー通話対応で、アクティブな毎日を自由に楽しみたい方に最適な一台です。

スターキー(Starkey)

AIが毎秒自動調整し、あなたの耳にベストな音を届けてくれる、まるで“調整のプロ”が常駐するような最新補聴器シリーズが登場。騒がしい環境でもストレスなく、好みに合わせた聞こえが可能です。操作はタップするだけ、言葉で説明しなくてもOK。充電式耳穴型や小型ワイヤレスCICなど、機能もスタイルも妥協したくないあなたに最適な一台です。

補聴器購入の際の補助金や助成制度

補聴器購入時には、各自治体や健康保険からの補助金や助成制度が利用できる場合があります。事前に調査し、必要な手続きを行うことで、経済的負担を軽減できます。

障害者総合支援法による支給

難聴が重度で身体障害に該当した場合(障害者手帳交付が条件)
●補聴器の支給、補助あり
●手続きの流れ
市区町村の障害福祉課で指定医を紹介してもらう耳鼻咽喉科聴力検査身体障害に該当するか判定、市区町村の「指定医」が書類作成
●所得による制限あり。見積りを作ったりするのに1か月くらいかかる。

労働災害

騒音のある職場で就労したことにより難聴になった場合
●無償で補聴器支給、ほか給付可能性あり
「85デシベル以上の騒音の中で5年以上働いてきた人」が目安(時効5年)
●手続きの流れ
請求書を作成管轄の労働基準監督署に提出労災認定
●程度が軽くても支給受けられる可能性あり
●問い合わせ:労働基準監督署

自治体独自の支援対策

助成制度を実施している自治体にお住まいの場合
●購入費用の一定割合を補助(各自治体により内容が異なる)
●お住まいの自治体に問い合わせ
※認定相談医の受診や認定補聴器技能者からの購入を要件としている自治体もあるため購入前に要相談。

購入補助助成事業を実施している自治体一覧は全国保険医団体連合会HPからご覧いただけます。

医療費控除

医師による診療や治療などのために直接必要だと判断された場合
(一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額が医療費控除の対象となります。)
●補聴器購入費用を確定申告の際に税金の還付を受けられる
●手続きの流れ
医療費控除の対象耳鼻咽喉科学会が認定した「補聴器相談医」を受診
             
「補聴器適合に関する診療情報提供書」をもって「認定補聴器専門店」もしくは
「認定補聴器技能者」からの購入
             
当該年度の確定申告で医療費控除申請
             
税務署へ「補聴器適合に関する診療情報提供書」の写しと領収書の提出

日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医リスト
認定補聴器専門店リストはこちらからご覧いただけます。

●申請に必要な書類
・医療費控除の明細書
・医療費通知の原本
・医師が診療に補聴器が必要であると判断した旨を示す書類
「補聴器適合に関する診療情報提供書」写し可)
・補聴器の領収書
・保険金や補助金の支給明細書(受け取っている人のみ)

*年金受給者でも受けられます。全員が対象者になるわけではないため、補聴器を購入する前に要確認。
医療費控除明細書様式ダウンロード(国税庁HP)
所得税確定申告はこちら(国税庁HP)

特別障害手当および障害手当金

特別障害手当

  • 精神又は身体に著しく重度の障害を有するため、日常生活において常時特別の介護を必要とする状態にある在宅の20歳以上の者に支給。(所得制限あり)
  • 身体障害者手帳1、2級程度または愛の手帳1、2度程度、若しくはその両方の障害、又はそれらと同等の疾病・精神障害があり、日常生活において常時特別の介護を必要とする方が対象(障害者手帳の有無は関係なし)。
  • 月額27,350円
  • 相談窓口:市区町村の障害福祉窓口

障害手当金(一時金)

  • 厚生年金に加入している間に初診日のある病気・けがが初診日から5年以内になおり、3級の障害よりやや程度の軽い障害※が残ったときに支給される一時金です(国民年金にはありません)。
  • 最低でも 1,247,600円(R7年度)
    注:障害手当金を受ける場合も、障害基礎年金の保険料納付要件や初心日要件(初診日において65歳未満など)を満たしている必要があります。
  • 相談窓口:年金事務所

    ※3級の障害よりやや軽い程度の障害とは:一耳の平均純音聴力レベルが80デシベル以上のもの

その他

補聴器は非課税
医薬品医療機器等法で定められた医療機器のため非課税対象商品となり、消費税は掛からない。ただし、耳掛け式の部品(フックやレシーバー等)や電池、乾燥ケースなどのアクセサリー、ワイヤレスシステム等は課税対象。

補聴器購入失敗例

補聴器購入時の失敗例には、以下のようなものがあります。

  • 「誰でも使える」とうたう通販品を購入したが雑音がひどく使用不可能
  • 自宅に上がり込まれて高額契約/数年ごとに不要な買い替えを迫られる
  • 目立つ機種を購入し恥ずかしさから使用中止
  • 購入店が遠方で調整できず放置
  • マスク着脱時に片方を紛失
  • 「テレビの音量が大きい」と指摘せず難聴進行
  • 手入れが大変で1ヶ月で使用中止
  • 自分の聴力に合わない補聴器を選んでしまった
  • 試聴をせずに購入したため、音質が合わなかった
  • アフターサービスが不十分な販売店を選んでしまった

失敗しないための購入方法まとめ

専門店で「認定補聴器技能者」在籍を確認、両耳装用を基本とし、自治体の補聴器相談窓口を併用することが失敗回避の鍵です。実際の失敗事例では「焦らない購入」「3店舗以上の比較検討」が重要と複数の専門家が指摘しています。

 専門医の診察を優先 「耳鼻科受診なしの購入」がトラブル多発。

認定補聴器専門店の選定 専門知識と必要設備を持つ認定補聴器専門店での購入推奨。

家族同伴の必要性 高齢者単独契約では「説明理解不足」が発生。契約時は必ず2人以上で同席。

アフターサービスの確認 故障時の代替機貸与制度、無料調整期間(最低3回分)、保証内容(水没/紛失対応含む)。

貸出期間の活用 店舗内試聴のみで購入では生活音に不適応となる。貸出制度の併用。

補助金制度の活用 経済的負担軽減策、 自治体補助(最大10万円)、障害者手帳所持者は公的支援対象[要確認]。

オンライン購入は要注意  フィッティング不可、微調整の頻繁な往復配送。
※緊急時以外は実店舗購入推奨

トラブル発生時は最寄りの消費生活センターへ即連絡 
全国の消費生活センター連絡先はこちらです。

補聴器を使っている人との接し方のポイント

はっきり・ゆっくり話す
大きな声でなく、ゆっくり・はっきりと話しましょう。
口元を見て理解する人も多いので、マスクを外す・顔を向けることが効果的です。

まず相手の注意を引く
話しかける前に、肩を軽くたたく、名前を呼ぶなどして注意を引くと、話し始めの言葉も聞き取りやすくなります。

雑音の少ない場所で話す
テレビやラジオを消し、静かな環境で話すと、補聴器が拾う余計な音を減らせます。

1対1、または少人数で話す
大人数の会話は聞き取りにくいため、1対1やグループを小さく分けて話すのがおすすめです。

繰り返しや言い換えを工夫する
聞き取れなかった時にもう一度同じ言葉をゆっくり話す、または別の言い方に言い換えると伝わりやすくなります(例えば数字の“7”を「しち」と言って聞き取りにくいようなら「なな」等)。

相手の表情や反応をよく見る
うなずきや顔の表情を見て、理解できているかを確認しましょう。

補聴器に頼りすぎない配慮を
補聴器は万能ではありません。「聞こえにくい」場面があることを理解する気持ちが大切です。

本人に聞くのがいちばん
「どうすれば聞こえやすいですか?」と本人にたずねるのも良いコミュニケーションになります。

補聴器が必要ない程度の場合に、あると便利なもの

軽度の難聴の場合に便利なアイテムがあります。

集音器(パーソナルサウンドアンプ)
周囲の音をマイクで拾って増幅する機器。補聴器よりも安価で操作が簡単。
※雑音も一緒に大きくなることがある。
※音量の上げすぎや長時間の連続使用は避ける

テレビ用ワイヤレススピーカー
テレビ音声を近くで聞けるスピーカー。家族と音量でケンカになりにくい。
(「首かけスピーカー」や「お手元テレビスピーカー」など)

Bluetooth対応ヘッドホン
テレビやスマートフォンと接続して音声を直接耳元に届ける。
(骨伝導ヘッドホンやノイズキャンセリング機能付きなど)

補聴機能付きワイヤレスイヤホン
普段使いできるイヤホンに補聴サポート機能が搭載されている。
(Olive Smart Ear、Jabra Enhance など)

音声感知LEDライト(ドアチャイムなど)
インターホンや電話の音を感知して光で知らせる。家の中での安心安全対策に。

その他豆知識

貸し出し(試聴・レンタル)期間について

認定補聴器専門店で補聴器を購入する前に、実際に試聴して使い心地を確かめるサービスを提供している店舗が多いです。ただし、認定補聴器専門店の運営基準には「貸し出し期間の具体的な長さ」についての明記はありません。実際の貸し出し期間は店舗ごとに異なり、一般的には数日から2週間程度が目安ですが、詳細は各店舗にご確認ください。補聴器のレンタルサービス自体は全国的に展開されており、購入前に「お試し期間」として利用できるケースが多いです。

アフターサービス(保証・点検・調整)期間について

【修理保証期間】
メーカーや機種によって異なりますが、修理保証は2~3年程度、一部ハイクラス機種では最長4年の保証が付いている場合もあります。
紛失保証は一部メーカーの一部モデルに限定され、1~2年が一般的です。

【定期点検・調整・クリーニング】
購入後1年間は、1ヶ月・3ヶ月・半年・1年といったスケジュールで定期点検を推奨している専門店が多いです。
1年以降も無料で点検や調整、アフターケアを受けられる店舗が一般的です。
クリーニングや聴力測定も、何度でも無料で対応している場合が多いです。

補聴器の寿命は何年か?

耐用年数の目安は5年ですが、使い方や普段のお手入れにより大きく異なります。

終わりに。。。

聞こえるということは、ただ音を拾うだけではありません。
大切な人のはなし声、笑い声、好きな音楽、楽器の音、季節の音…。
この世界はしあわせをくれる音であふれています。
補聴器は、そんな「日常のしあわせ」をもう一度届けてくれます。
聞こえることの喜びを、もう一度。
あなたの世界が、再び音で輝きますように。

ありがとうございました。

ABOUT ME
みやびめぐ
みやびめぐ
ブロガー/キャリアカウンセラー
新潟育ち北海道在住です。娘ふたりは大学進学のため道外へ。 血中カフェラテ濃度高めのカフェラテ好きです。
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