仕事のこと

コンプライアンスとは?職場でやってはいけないこと|事例と注意すべき点

miyabimegud

「それ、昔は普通だったのに…」
そんな言葉が通じない時代になりました。

特に昭和世代にとっては、かつて当たり前だった言動がコンプライアンス違反として、自分が加害者となってしまう可能性があります!

本記事では、「コンプライアンスとは」という基本から始まり、職場で実際にあった事例や、やってはいけないこと、そして日々の生活で気をつけたい注意点について解説します。

「知らなかった」「昔はよかった」で済まされない今自分を守るためにも、現代の働き方を正しく理解しておきましょう。

そもそも「コンプライアンス」とは?

コンプライアンスとは「みんなが安心して働くために守るべきルールとマナー」です。

コンプライアンスとは、ただ法律を守るだけではありません。


会社や職場で働く全ての人が、「正しく、安心して、気持ちよく」働けるようにするためのルールやマナーを守ることです。
悪気がなくても、「ちょっとした一言」がトラブルにつながることがあります。

法律だけじゃない!社会のマナーや会社のルールも含まれます。

「コンプライアンスって、法律のことだけでしょ?」と思う人も多いかもしれません。でも実は、法律以外にもいろいろあります。

  • 会社のルール(社内規定やマニュアル)
  • 社会のマナー(人を不快にさせない話し方やふるまい)
  • 人権を守る意識(ハラスメントや差別をしない)

これらをきちんと守ることが、現代ではとても大切です。

自分を守るために、まずは「知ること」から

「うっかり」
「昔はよかった」
「冗談のつもり」
が一番危険です。

職場での「やってはいけないこと」

〇「女性にお茶を頼む」はもうNG
〇「若いね」「太った?」は外見・年齢ハラスメント
〇飲み会への参加を強制しない
〇大声で怒鳴る、叱る、はNGな指導

「女性だからやって当然」は性別による差別と考えられています。
見た目や年齢についての軽いひと言も、要注意です。
飲み会への参加はあくまで自由で、強制したり、断った人を悪く言ったりすると、パワハラとみなされます。
「叱ってやるのが愛情だ」と思っていても、冷静で具体的なアドバイスが求められる時代です。


発言する前に、行動する前に、立ち止まって考えることが、やってはいけないことを防ぐポイントです。

コンプライアンス違反の事例70選

◆「結婚はまだ?」「子どもは?」とプライベートに踏み込む
→ 何気ない日常会話でも、今はライフスタイルの多様性を無視した発言としてNGです。


◆若手社員に「俺の若いころは…」と武勇伝を語る
→ 指導や励ましのつもりでも、押し付け・価値観の強要と捉えられる可能性があります。


◆「お菓子買ってきたよ、ちょっと太った?気にしないで食べて」
→ 親しみを込めたつもりでも、体型や体重に関する発言は地雷になり得ます。


◆若い女性に「今日は可愛いね」「似合ってるよ」など見た目を褒め
→ 褒め言葉でも、性的対象とされていると感じさせるリスクがあります。


◆「男性なんだからしっかりしなきゃ」など性別役割を強調
→ ジェンダーに関する固定観念の押し付けは、差別的と受け取られます。


◆飲み会で「一杯くらい飲めるだろう」とすすめる
→ アルハラ(アルコールハラスメント)に該当。飲酒の強要は重大なコンプライアンス違反です。


◆個人のデスクに勝手にお菓子や手紙を置いておく
→ 気配りのつもりでも、プライバシー侵害や気持ち悪さを感じる人もいます。


◆昼休みにスマホを見ている部下に「そんなのやめて仕事の勉強でもしろ」
→ 業務時間外の行動を強制・制限することはパワハラの一種とされることがあります。


◆「チームなんだから参加して当然」と懇親会出席を迫る
→ 協調性を重んじる文化が強すぎると、個人の都合や考えを無視する圧力になる。断ることで評価が下がる空気を生むと、不当な扱いにつながるリスクあり。


◆飲み会で「みんな飲むから一杯くらい付き合って」と強要する
→ 立場の違いを利用した飲酒の強要はアルハラに該当し、職場環境を悪化させる。親切心からでも、断りづらくなるため飲酒強要や排除につながる。


◆上司が部下に飲み会で「盛り上げろよ、お前の役目だろ」と発言する
「休日でも電話には必ず出ろ」と強要する
→ 上司という立場を利用し、業務外の場面でも部下に精神的な圧力をかけるのは、優位性の濫用にあたります。本人が冗談のつもりでも、受け手は苦痛に感じることがあります。


◆「なんで歌わないの?」とカラオケを強要する
→ 自由意思を尊重せず、精神的な負担をかける行為。カラオケで歌いたくない人に無理やり歌わせたり、選曲を嘲笑したりする行為。


◆会議中に「そんなことも知らないの?常識ないな」と言う
「君の意見はいつも的外れだね」と皆の前で嘲笑する
→ 公の場で相手の尊厳を傷つける発言は、精神的に追い詰める行為です。指導のつもりでも、相手を萎縮させることになります。


◆新しい業務を希望する部下に「まだ早い、もう少し今の仕事をやってろ」と一方的に断る
→ 指導に見せかけて、成長の機会を奪うのは抑圧的な行為に該当します。公正な判断がなく、職場の成長環境を損ないます。


◆退職希望者に「残るって言うまで毎日話そうか」と毎朝話しかける
→ 一見親身な対応に見えても、本人の意思を無視した執拗な接触は精神的圧力となり、自主退職を妨げるコンプライアンス違反です。


◆「昇進したいならこの仕事、引き受けてくれよな」と言う
→ 昇進を利用して過度な業務を強要することは、職務権限の不適切な行使です。不公平な扱いや評価の誘導にもつながります。


◆「この量くらい、若いんだから徹夜すればいけるだろ」と大量の資料作成を指示する
→ 明らかに達成困難な業務を押し付けることは、身体的・精神的負担を与える危険な行為です。ハラスメントと見なされます。


◆「あの人はリーダーに向いてない」と本人を外した業務割り振りを行う
→ リーダー権限を利用して不公平な扱いを行うと、チームの人間関係や評価制度に悪影響を及ぼします。


◆アルバイトに「社員と同じ仕事なんだから、会議にも出て当然」と業務を押し付ける
→ 雇用形態に見合わない業務や責任を課すことは、労働契約違反になりかねず、待遇格差の問題も生じます。


◆「残業は自己判断でやって」と言いながら、成果だけを求める
→ 実質的に残業を強要しているにも関わらず、残業代を払わないのは違法です。上司としての責任逃れでもあります。


◆「君は気が利くから、お菓子配る係ね」と特定の部下にばかり雑務を任せる
→ 好意的に見えても、過度な優遇や特定業務の偏りは公平性を欠き、他の社員との信頼関係に影響します。


◆女性社員に「〇〇さんは色気があるね」と褒めるつもりで言う
→ 本人にとってはただの誉め言葉でも、受け取る側にとっては「性的対象として見られている」と感じ、不快感を与える可能性があります。職場では性的な言動によって就業環境を悪化させる行為としてハラスメントと見なされます。


◆「女のくせに車の運転上手いね」と言う
→ 本人は褒めているつもりでも、「女性=運転が下手」という偏見に基づいた発言であり、性差に基づく固定的な役割意識を押し付ける差別行為とされます。


◆「生理くらいで休むの?」と女性社員に言う
→ 体調不良や生理休暇は法的に認められており、それを揶揄する発言は労働者の権利を軽視する行為は、職場環境を悪化させる発言として問題になります。


◆妊婦に対して「重い物は無理でしょ?休んでていいよ」などと気遣う
→ 配慮のつもりでも、本人が働く意欲を持っている場合は「戦力外扱いされた」と感じさせてしまう可能性があります。これは妊娠中の女性に対する不当な扱いと受け取られかねず、モチベーションの低下や精神的負担につながります。


◆出産後の社員に「次は男の子?」「年子にした方が楽よ」などと軽く話す
→ 家族計画に関わる発言は、強いプレッシャーや不快感を与える可能性があります。善意のアドバイスのつもりでも、職場での会話としては不適切とされる場合があります。


◆男性社員に「男なんだから子育てより仕事が優先でしょ?」と発言
→ 性別によって役割を決めつける発言は、本人の選択を否定し、育児参加へのハードルを上げる差別的行為とされます。男性の育児参加は法的にも保護されており、固定観念での発言はコンプライアンス違反となります。


◆独身の部下に「いい人いないの?そろそろ結婚しなよ」と雑談で聞く
→ 親しみからの声かけでも、プライバシーに踏み込んだ質問は強い精神的負担を与える可能性があります。「まだ結婚していないのは問題だ」と受け取られ、差別や偏見とされることがあります。


◆「結婚しないなんて人生損してるよ」と言う
→ 個人の価値観を尊重せず、精神的な圧力をかける行為。結婚、仕事、趣味など、個人の生き方を否定し、自身の価値観を押し付ける行為はNGです。


◆「〇〇さん、婚活アプリ使ってるんだって~」とランチ中に話題にする
→ 軽い話のつもりでも、恋愛や婚活は個人のプライベートな情報です。本人の了承なしに口に出すのはプライバシーの侵害につながります。


◆妊活中の社員に「病院とか通ってるの?順調?」などと聞く
→ 親しい間柄でも、妊娠・出産に関わることは極めてデリケートな個人情報であり、安易に聞くことはプライバシーの侵害、ハラスメントに該当する可能性があります。


◆「彼氏いるの?結婚はまだ?」と執拗に尋ねる
→ 個人のプライバシー尊重が必要で、過度な質問は嫌がらせに該当します。親切心でもプライベートを詮索し、精神的圧力を与えます。


◆ゲイの同僚に対して「本当に好きになるの?興味あるわ」と好奇心で聞く
→ 興味本位で性的指向に踏み込むことは差別や偏見の助長、人格の否定につながります。LGBTQ+に対する無理解からくる発言は、重大なコンプライアンス違反になります。


◆「若いからまだ仕事の責任感がないよね」と何気なく言う
→ 年齢を根拠に責任感の有無を決めつけた発言は、本人の努力や能力を否定していると受け取られる可能性があり、差別的な言動となります。


◆「ゆとり世代は打たれ弱いからなあ」と世代を一括りに評する
→ 特定の世代に対する偏見を助長し、不当な評価やレッテル貼りにつながるため、ハラスメント行為とされることがあります。


◆外国出身の同僚に「日本語うまいね!全然外国人に見えないよ」と声をかける
→ 褒め言葉のつもりでも、「本来はできない・見た目が違うのが普通」という前提を含んでおり、国籍や民族性に基づく偏見と受け取られることがあります。


◆コロナから回復した同僚に「しばらく近づかない方がいいよね」と冗談を言う
→ 冗談のつもりでも、感染者への偏見や差別と受け取られ、職場内での孤立を生む要因となります。


◆「ワクチンまだ打ってないの?打たないと迷惑だよ」と責める
→ 接種は個人の判断であり、強要したり非難したりすることは、思想・信条の自由の侵害につながる可能性があります。


◆ワクチン接種を希望する人に「そんな危ないものよく打つね」と言う
→ 科学的根拠のない個人の意見を押し付けることで、接種希望者の選択や判断を否定し、差別的言動となります。


◆「高卒なんだからこの程度の仕事で十分でしょ」と言う
→ 学歴によって能力を決めつける発言は、差別的かつ職場での平等性を損なう発言とされます。


◆「〇〇大学じゃないと仕事は無理だよね」と言う
→ 学歴だけで能力を判断し、不当な差別をする発言です。学歴によって個人の能力を決めつけたり、見下したりする差別的な行為です。


◆「B型の人ってやっぱり自己中だよね」と笑いながら話す
→ 血液型に基づく性格判断は迷信にすぎず、差別・偏見の助長につながり、職場の人間関係を損なう原因になります。


◆「〇型は気が短いからね」と決めつける
→ 根拠のない偏見による八元です。血液型による性格の決めつけや偏見に基づき、相手を差別・排除する行為です。


◆シングルマザーの同僚に「子どもがかわいそうだね、パパがいなくて」と言う
→ 同情のつもりでも、本人やその家庭の選択を否定し、偏見に基づく発言と受け取られ、精神的な苦痛を与えます。


◆「シングルマザーだから大変そうだね」と言う
→ 私生活への不適切な言及が偏見や差別を助長します。族構成や家庭の事情を理由に差別や批判を行い、個人のプライバシーを侵害する行為です。


◆ハラスメント被害を訴えた人に「そんなことで騒ぐな」や
「〇〇ハラって言われちゃうかもな~」などの冗談を言う
被害を訴える人の声を軽視すると、心の傷が深まり職場の信頼も損なわれます。冗談でも、軽く見ていると受け止められることがあります。もしも善意の注意だとしても、被害者を責めることで精神的苦痛を与え、二次被害になります。


◆「ルールだから守れ」と感情無視で強く言う
→ 理屈だけで圧力をかけることはパワハラに繋がることがあります。正論の押し付けで相手の状況を無視し、精神的に追い詰めてしまいます。


◆ハラスメント調査後に「告げ口したら出世できないよ」と嫌味を言う
→ 報復は違反行為となりえます。報復的な嫌がらせは被害者や関係者の精神的苦痛を増幅させます。


◆「仕事は楽しむべきだよ」と楽しさの共有を強制する
→ 個人の感情や考えを尊重しない強要はハラスメントにあたます。良かれと思っても、価値観の押し付けが精神的負担になります。


◆「記念写真を撮ってSNSにアップしたよ」と無断投稿する
→ 本人の同意なしに撮影・公開することは違反行為です。相手の許可なく画像を公開することは肖像権侵害になる可能性があります。


◆「いい香りでしょ」と強い香水をつけて出社する
→ 香りによるハラスメント(スメハラ)として問題視されます。自分の好みで無配慮に匂いを振りまくと、周囲に不快感や体調不良を招きます。


◆タバコ休憩後に近くで雑談する
→ 喫煙後の体や衣類に残るニオイが不快に感じられることがあります。タバコの煙そのものだけでなく、残り香も職場環境を害する原因になります。非喫煙者の健康や快適な労働環境を損なう可能性があり、配慮が必要です。


◆「精神的に弱いから仕事ができない」と陰口を言う
→ 精神的健康に関する差別はハラスメントの一種です。精神疾患への偏見が差別や嫌がらせにつながり、当事者を孤立させます。


◆SNSで「○○さんがミスした」と誤った情報を拡散する
→ インターネット上の誹謗中傷は法的問題にも発展します。事実無根の情報が本人を傷つけ、精神的苦痛を与えます。


社員のSNSを見て「〇〇に行ってたんだね」と職場で話題にする
→ 公開されていても、プライベートの詮索・共有は個人情報の不適切な扱いとなる場合があります。


◆シフト希望を聞かず「明日から夜勤に変わる」と告げる
→ 労働条件の変更は本人の同意が重要です。勤務調整に配慮せず、一方的に不利なシフトを押し付けることは負担となります。


◆介護者に「そんなに甘えていてはダメだ」と叱責する
→ 介護現場では思いやりと適切な配慮が必要です。支援が必要な人に過剰な要求をし、精神的な負担を増やす行為となりまうs。


◆「ペットのしつけが甘いから困る」と一方的に批判する
→ 多様な価値観を尊重しない言動はトラブルの元です。個人の飼育方法を強制したり否定したりすることは不快感を与えます。


◆昼休みに大音量でスマホから音楽を流す
→ 周囲にとっては休憩の妨げになることがあります。本人はリラックスしているつもりでも、他人の静かな時間を奪う行為は「配慮の欠如」と見なされ、ストレスの原因になります。


◆「はあ……」と大きなため息を何度もつく
→ 無意識の行為でも、周囲は「不満があるのでは」と緊張感を抱きます。繰り返されると精神的圧力と受け取られ、職場の雰囲気を悪化させる原因になります。


◆「あの人、最近失敗ばかりよね」と他の社員に話す
→ 軽い世間話のつもりでも、根拠のない噂話や否定的な発言の繰り返しは名誉毀損や精神的苦痛を引き起こす恐れがあり、職場いじめととられかねません。


◆トイレに行くたびに「また?」と声をかける
→ 軽口のつもりでも、生理的な行為に対する無理解と受けとられます。頻尿や持病など配慮すべき事情がある可能性もあり、人権や尊厳に関わる問題に発展することもあります。


◆「ヴィーガンは変わってるよね」と冗談ぽく言う
→ ヴィーガン主義を一方的に押し付けたり、逆にヴィーガンを嘲笑したりするなど、食の価値観を嘲笑または押し付けて相手の尊厳を傷つけ、不快感を与える行為です。


◆「その髪型は仕事に合わないんじゃない?」と繰り返し言う
→ 服装やメイクなどの個人的なスタイルに対し、強要、嘲笑、または口出しを繰り返す行為は個人の自己表現を否定し、多様性を尊重していません。


◆個性的なファッションをした部下に「もう少し普通の格好したら?」と助言する
→ 「普通」とは何かを一方的に押し付け、個性の否定につながります。人格そのものを否定されたと感じさせ、精神的な苦痛を与える可能性があります。


◆「そんな言い方やめて標準語で話して」と言う
→ 方言を揶揄したり、方言話者に対し、その使用を矯正するよう強制したりする行為は、言語文化を否定し、差別につながります。


◆「いつも一人でいるの?友達いないの?」と言う
→ 一人で行動する人を「寂しい」「社交性がない」などと揶揄する行為は、ライフスタイルを否定しています。


◆「そんな趣味は理解できない」と否定的に言う
→ 趣味や文化的背景を軽視・否定し、自身の文化のみを正当化する行為は多様性を尊重せず、排除的になっています。


◆就活中の学生に「可愛い子が入ってきたら嬉しいな〜」と話す面接官
→ 冗談半分でも、面接官という優位な立場からの性的な発言は重大なハラスメントです。学生の将来に影響を及ぼす場での言動は極めて問題があります。


◆面接官が「他社の内定は辞退してうちに来てほしい」と繰り返し迫る
→ 就職の自由を奪う行為であり、企業倫理や法令違反となります。学生の意思を尊重せず過度な圧力をかけることで、公正な就職活動を妨げています。


コンプライアンス違反は「気づかないうちに」起こる

「知らずに違反」を防ぐために行動を見直そう

昭和世代が今こそ見直したい行動習慣

● 相手の立場を考える

「この言葉は失礼にならないかな?」

「この話題はプライベートすぎないかな?」

「この言い方はきつく聞こえないかな?」

こんなふうに、言葉を発する前に一度立ち止まるクセをつけると、誤解やトラブルを防げます。

大切なのは「相手がどう感じるか」を考える視点です。
相手の立場に立って考えることが大切です。

● 多様性を意識する

職場にはいろいろな人がいます。
年齢、性別、出身地、家族の形など、人によって考え方も感じ方も違います。
「自分にとって普通」でも、相手には不快だったり、悲しいことだったりする可能性があります。それぞれの考え方を認め合う姿勢が大切です。

● 具体的に伝える

「もっとしっかりして」ではなく、
「○月○日までに、この資料を確認して提出してね」など、具体的に伝えましょう。

● 感情で話さない

怒ったまま注意すると、相手は防御的になります。
落ち着いて伝えたほうが、言葉はしっかり届きます。

● 相手を責めるのではなく、自分の気持ちで伝える

「あなたはいつも遅い!」ではなく、
「私は時間通りに始めたいと思っているから、遅れると困るな」と伝えると、言われた人も受け入れやすくなります。

おわりに。。

昭和世代にとっては、「これもダメ、あれもNG」とコンプライアンス違反を恐れるあまり、「もう怖くて何も話せない……」と感じたり、自分の言葉に自信を失ってしまうこともあるかもしれません。時代の変化とともに求められる配慮の形が変わってきて、生きづらさを感じる場面もあるでしょう。

でも本質的に大切なのは、相手を否定せず、存在を尊重し、思いやる気持ちを持つこと。そうした心がけがあれば、言葉や行動も自然と相手に優しいものになり、必要以上に怖がることはありません。コンプライアンスは「人と気持ちよく関わるためのヒント」と捉えて、今の時代らしい心地よい関係づくりを一緒に目指していきましょう。

ありがとうございました。

ABOUT ME
みやびめぐ
みやびめぐ
キャリアカウンセラー
新潟育ち北海道在住です。娘ふたりは大学進学のため道外へ。 血中カフェラテ濃度高めのカフェラテ好きです。
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