なつかしい昭和の歌謡曲が海外で謎ヒット!連続第1位に輝いた名曲たち

昭和歌謡ブーム継続中!
なつかしい昭和の歌謡曲が海外でブーム|どうして?
あの頃、テレビやラジオ、カセットテープで聴いていた昭和の歌謡曲たちが、YouTubeやSNSを通じて再発見され、「謎ヒット」と呼ばれるほど世界で注目され、連続第1位を記録するケースも!
驚きつつも、どこかうれしくて誇らしい気持ちになります。
夢中で聴いていた昔の曲が、時代も国境も越えて、世界の人の心を動かしているということに感動します。
SNSでの“バズり”がきっかけに
昭和の歌謡曲が世界で再注目された最大のきっかけは、YouTubeやTikTokといったSNSの影響です。
2010年代後半から、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」や松原みきの「真夜中のドア~Stay With Me」がYouTubeで人気を集め、数百万回再生されるようになりました。
映像付きのミュージックビデオやリミックスが次々に投稿され、海外のユーザーにも届くようになったのです。
TikTokでは、これらの昭和歌謡がBGMとして使われたショート動画が広まり、懐かしくて新しいところに若者たちが反応しました。
そのバイラル現象が広がり、曲がチャート上位に入り、結果的に連続第1位になるヒットが生まれたのです。
レトロなのに洗練されたサウンド
昭和歌謡は、1980年代のアナログな音色や切ない雰囲気が特徴ですが、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)、ファンク、ジャズ、ディスコなど、ジャンルを横断する豊かな音楽性を持っています。
そのため、海外の若者にとっては“昔の音楽”というより、「今まで知らなかったけれど新鮮でかっこいいサウンド」として聴かれています。
特にイントロやサビのキャッチーなメロディ、繰り返されるフレーズは、言葉がわからなくても耳に残りやすく、SNSで使われることでさらに拡散されていきました。
海外ブームの始まりと発展の流れ
2010年代前半 →
VaporwaveやFuture Funkが1970〜80年代の日本の音楽をサンプリング
└ 世界の音楽ファンがシティポップというジャンルを再発見し、洗練されたサウンドに魅了されていった。
2018年 →
竹内まりや「Plastic Love」がYouTubeで有名に
└ 海外のDJやYouTuberが紹介し、瞬く間に世界中に拡散。シティポップの象徴的な存在に。
2020年末 →
松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」がSpotifyチャートで1位に
└ 単なる一部の音楽ファンだけでなく、世界中のリスナーに届き、昭和歌謡の国際的影響力を示した。
2024年〜2025年 →
韓国でのTikTok主導の昭和歌謡ブーム
└ 若者や海外ユーザーの間で「昭和レトロ」ブームが加速。シティポップ以外の昭和歌謡も幅広く注目されるようになった。
世界で昭和歌謡が特に人気の国・地域(2025年)
国・地域 | 傾向と背景 |
韓国 | 2024年から昭和歌謡の人気が急上昇、アイドルによるカバーが影響力大 |
アメリカ | 音楽系YouTuberやラッパーがサンプリング、音楽カルチャーとして注目 |
東南アジア | インドネシア人YouTuberのカバー動画が話題、タイではシティポップ系アーティストが台頭 |
ヨーロッパ | ロンドン発バンド「PREP」やフランスの「タヒチ80」などがカバーや演奏 |
オーストラリア | 日系アーティスト「Jun Parker」がシティポップを通じて活躍 |
【2025年最新】海外でヒットしている昭和歌謡トップ10
2025年現在、海外で特に評価が高く再生数や話題性で注目されている昭和歌謡の楽曲です。
真夜中のドア~Stay With Me(松原みき)
Spotifyのグローバルバイラルチャートで1位を記録し、YouTubeでも再生回数は1億回を超える世界的ヒット。TikTokやYouTubeでのカバー・リアクション動画も数多く、今や“昭和歌謡の国際代表曲”として認知されています。
Plastic Love(竹内まりや)
シティポップを象徴する名曲。YouTubeでの再生回数は1億回超を記録し、DJによるリミックスや海外アーティストのカバーも続出。“Plastic Love”というタイトルそのものがジャンル名として定着しつつあるほどの影響力を持っています。
青い珊瑚礁(松田聖子)
韓国を中心に人気が再燃し、K-POPアイドルやYouTuberによるカバーが増加。TikTokでは清涼感あふれるメロディと80年代ファッションが“懐かしくて新しい”としてZ世代に支持され、SNS上で多くのバズを生んでいます。
異邦人(久保田早紀)
中東風の旋律と哀愁漂う歌詞が“エキゾチック”と海外で高評価。海外アーティストによるカバー動画も相次ぎ、特に欧米や東南アジア圏で“日本らしさ”を感じる曲として人気を集め、Spotify再生も伸び続けています。
タッチ(岩崎良美)
アニメ『タッチ』の主題歌として世界中で親しまれ、YouTubeではアニメの名場面とセットで紹介される動画が多数。アニメ人気と昭和歌謡の融合が功を奏し、特に南米や東南アジアでの視聴が急増中です。
フライディ・チャイナタウン(泰葉)
レトロな都会感と独特のリズムがTikTok世代の心を掴み、ダンスやカバー動画がSNSで流行。SpotifyやYouTubeでの再生数も右肩上がりで、アジアだけでなく欧州圏でも“ディスコ系昭和歌謡”として人気急上昇中です。
ルージュの伝言(松任谷由実)
ジブリ映画『魔女の宅急便』のオープニング曲として海外での知名度が高く、Spotifyでは再生数が4,400万回以上。映画ファンからの支持に加え、ノスタルジーを感じさせるメロディが世界中のリスナーに受け入れられています。
ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)
80年代の不良文化とロカビリーサウンドが“新鮮”と受け止められ、TikTokでは写真投稿や振付動画が大流行。特に韓国やアジア圏、北米で人気を博し、Z世代を中心に再評価が進んでいます。
ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)
韓国では昭和アイドル文化の象徴として強く認知され、2024年の韓国音楽番組出演が話題に。YouTubeでのパフォーマンス動画は数百万回再生され、近藤真彦のスタイルはK-POPアイドルの“原点”として再注目を集めています。
時の流れに身をまかせ(テレサ・テン)
アジア圏を中心に絶大な人気を持ち、各国でのカバー動画やリアクションが多数。YouTubeでは再生回数5,000万回超を記録しており、歌詞の美しさと歌声の優しさが国境を越えて支持されています。
世界に誇る日本の昭和歌謡、2025年の現在地と未来
海外から見た昭和歌謡の魅力とは?
言葉を超える“情感”と“ノスタルジー”
日本語の歌詞であるにもかかわらず、海外の人たちが昭和の歌謡曲に心を動かされる大きな理由が、「情感の豊かさ」です。哀愁や切なさ、やさしさや愛しさといった感情が、メロディに乗ってまっすぐに伝わるのです。
「エモい(emotional)」という表現で、英語圏のリスナーにも共感されています。
また、英語圏をはじめとする世界各国で、“レトロブーム”が広がっており、日本の歌謡曲がもつ懐かしさとビジュアルが、現代の若者たちに響いています。
アニメやマンガ、日本のゲーム音楽の人気も相まって、日本文化への興味が高まる中で、昭和の音楽も“日本らしさ”を感じられるコンテンツとして受け入れられているのです。
- 音楽的な特徴
- 都会的で洗練されたサウンド
- 高い音楽性とアレンジの質
- 日本独特の情緒や旋律が「エキゾチック」と評価されている
- 文化的な背景
- バブル時代を感じさせるきらびやかな音像
- ガラパゴス的な日本のカルチャーへの関心
- 現実離れしたノスタルジーが海外の人々の心を打つ
- 現代的な再発見の仕組み
- ストリーミングやSNSを通じて誰でもアクセス可能
- 言葉を超えて感情に訴えるメロディが共感を呼ぶ
日本国内でも若者を中心に再評価が進行中
- 昭和歌謡が「新しい音楽」として若い世代に再発見されている
- 現在のJ-POPにも明確な影響を与えはじめている
- 「昭和レトロ」ブームの一環として、音楽もファッションや雑貨とともに支持拡大中
今後の展望|昭和歌謡は“国際的スタンダード”に
今後も海外観光客の増加により、日本の音楽文化への関心が高まっていくと予想されています。とくにSNSや動画配信サービスを通じて、昭和歌謡の世界観はますます多言語・多文化に共鳴していくでしょう。
昭和歌謡は、過去の遺産にとどまらず、未来へつながる“国際的スタンダード”としての地位を築きつつあります。
おわりに。。
なつかしい昭和の歌謡曲が、海外で謎ヒットを記録し、連続第1位に輝くほどの注目を集めている今。
言葉を超えて、音楽は心に届くものだと実感しました。
あの頃、胸を震わせたあの名曲たちが、今は海の向こうの誰かの心を動かしている。
あの感動が、時代も国境も越えて届いているなんて──インターネットがつないだこの奇跡のような世界に、ただ驚くばかりです。
そして何より——
音楽を通して、世界中の人と“あの頃の自分”とがつながる時がきたことに感動をおぼえます。
ありがとうございました。