書き損じはがき 現金交換の方法|親が大事に取っていたハガキ・切手の片づけ

親のタンスから出てきた「大量のはがき・切手」どうする?
高齢の親の自宅を片づけていると、引き出しやタンスの奥から「いつか使おう」と取っておいたはがきや切手がまとめて出てくることがあります。
年賀状の書き損じ、季節外れのかもめ~る、記念切手など、使いそびれたまま保管されていた紙類の多さに驚くこともあるでしょう。
それ、現金や切手などに交換することができます。
ただ、いきなり「売ろうよ」と言うと、高齢の親が戸惑ってしまうかもしれません。
「誰かに役立てようか」「今ならお金に換えられるみたいだよ」と、相手の気持ちを大切にしながら提案してみるのはいかがでしょう。
心に寄り添いながら、新たな価値に変えることで、ご自宅の整理が宝探しのように楽しくなるのではないでしょうか。
書き損じはがき・未使用はがき・切手は現金や切手に交換できる
現金化するなら金券ショップやフリマを活用
選択肢は主に3つです。
〇金券ショップ
未使用のはがきや切手は現金で買取り可。
(例:63円のはがきは40円前後で取引されるのが一般的)
書き損じはがきも状態がよければ買い取り対象になる場合あり。
ただし、印刷や汚れ、住所の記載があると買取り不可になることもあるので確認が必要。
〇専門の買取業者
郵送での受付や出張対応も可能。希少な記念切手などは高額査定が期待できる。
〇メルカリやヤフオクといったフリマアプリやネットオークション
セット販売やレア品の出品で額面以上の価格がつくこともある。
売れるまでに時間がかかるうえ、販売手数料が発生する。
郵便局では現金交換は不可|別の郵便商品との交換が可能
郵便局で他の商品に交換できるもの
- 普通切手
- 通常はがき
- ミニレター(郵便書簡)
- レターパック封筒、スマートレター封筒
- 販売期間内の年賀はがきに限り同種と交換可
郵便局で他の商品に交換できないもの
- すでに使用済みのもの(消印がある)
- 料金部分が破れていたり汚れているもの
- 販売期間外の年賀はがきは同種の年賀はがきに交換不可
交換の手数料は現金または切手で支払い
【主な交換手数料の目安】
- 通常はがき・年賀はがき:
1枚あたり6円(100枚以上は1枚13円) - 往復はがき・郵便書簡:
1枚あたり12円 - 特定封筒(レターパック等):
1枚あたり55円 - 切手(10円以上):1枚あたり5円
- 切手(10円未満):合計額の半額
※コンビニでは交換できないため、必ず郵便局窓口へ行く必要があります。
いくらくらいになる?書き損じはがき・切手の現金交換相場
はがきの額面ごとの目安価格
2024〜2025年現在、主な金券ショップでの買取価格は以下のようになっています。
額面 | 買取価格 | 換金率 |
85円はがき | 55〜56円 | 約65% |
63円はがき | 31〜36円 | 約50〜57% |
52円はがき | 24〜26円 | 約46〜50% |
40円はがき | 15〜16円 | 約37〜40% |
30円はがき | 約9円 | 約30% |
年賀はがきや通常はがきの書き損じも、基本的には同様の価格帯となります。
はがきの状態による価格差と注意点
以下のようなケースでは、買取りを断られることがあります。
- 両面に書き込みがある
- インクや印刷が切手部分に重なっている
- 著しい汚れや折れがある
- 額面50円未満の古いはがき(バラ)は対象外の場合も
プレミアム切手・記念はがきは思わぬ高値も
なかには、驚くほどの高値がつく「プレミアム切手」も存在します。たとえば…
- 見返り美人(切手シート):12,000〜15,000円
- 中国切手「赤猿」:最大85,000円
- 毛主席の最新指示切手:最大255,000円
また、古い年賀はがきや記念はがきの中には、コレクター市場で数千円〜数万円で取引されているものもあります。思いがけず高額査定になる可能性もあるため、「古いから」と処分せず、まずは専門業者で見てもらうのがおすすめです。
書き損じはがきの主な買取業者と特徴まとめ
【利用時のチェックポイント】
- 業者ごとに買取価格や対応内容が異なる
→ 複数の業者で見積もり比較をおすすめ。 - 出張・宅配は、大量処分や遠方の人に便利
- はがきの状態や額面によっては買取不可もある
→ 事前確認が安心。
1. バイセル(BUYSELL)
特徴:
全国対応の大手買取サービス。出張・宅配・店頭買取に対応。
書き損じ・汚れ・黄ばみのあるはがきも査定対象。大量でもOK。
便利さ:
自宅で完結、査定だけでも無料で依頼可能。
2. J・マーケット
特徴:
オンラインに強い金券ショップ。
63円はがき → 約31~32円、85円はがき → 約65円(2024年時点)。
バラ・完封・旧額面も対応可能。
便利さ:
オンライン申込み&宅配買取で手軽に現金化。
3. チケットセンター
特徴:
店頭&郵送対応。63円・62円はがき → 各40円で買取。
往復はがき・かもめーる・ミニレターも対応。
両面印刷や黄ばみがあっても未使用ならOK。
便利さ:
1枚から現金化可能。郵送での依頼もOK。
4. チケットレンジャー
特徴:
大手金券ショップ。個人・法人問わず利用可。
1枚から大量売却まで対応。査定・換金がスピーディー。
便利さ:
店頭・郵送の両方で対応。
5. 高く売れるドットコム
特徴:
上場企業が運営。出張・宅配・店頭すべてに対応。
手数料は完全無料。Webや電話で事前査定も可能。
便利さ:
事前に目安価格がわかるので安心。
6. かんてい局
特徴:
店頭買取が中心。額面や状態によるが、
1枚20円~(2024年時点)で買い取り。
50円以下や汚れ・両面印刷のものは不可の場合あり。
便利さ:
少量でも持ち込みできる。
7. ヒカカク!
特徴:
複数の買取業者に一括査定依頼ができる比較サイト。
利用者の口コミも確認可能。
便利さ:
どの業者が高く買い取るかを簡単に比較できる。
※買取業者を装う不審者に注意!
最近、買取を装い突然自宅を訪れる不審な業者によるトラブルが増えています。信頼できる業者は、事前予約や本人確認を徹底しており、アポなし訪問は基本的に行いません。
突然の訪問には応じず、個人情報や品物は絶対に渡さないようにしましょう。強引な勧誘にはきっぱりと断り、少しでも不安を感じたら、家族や消費生活センター、警察に相談してください。
現金交換以外の活用方法もある
高齢の親が「これは何かの役に立つかも」と思って大切に取っておいたはがきなら、寄付という形で社会の役立てることは、親にとっても嬉しいことでしょう。
社会に役立つ「寄付」という選択
書き損じはがきや未使用はがき・切手は、さまざまな団体への寄付として再活用できます。
これらは郵便局で切手などに交換され、団体の活動資金や物資の発送費、子どもたちへの支援に役立てられています。
代表的な寄付先と活用例
- 世界の子どもにワクチンを 日本委員会
書き損じはがきや切手を集め、途上国の子どもにポリオなどのワクチンを届ける活動を行っています。
たとえば、85円はがき10枚で約40人分のワクチンを届けることができます。 - 日本郵趣協会
「手紙を書こう!プロジェクト」などを通じて、切手やはがきを活用した文化活動や教育支援に役立てています。 - ウォーターエイド/シャプラニールなど
活動報告の発送や事務費など、日々の運営を支える資金として、全国から寄せられるはがきや切手が使われています。
新しい趣味に活用する
書き損じはがきを郵便局で新しいはがきに交換し、そのはがきを使って、趣味として「絵手紙」をはじめることもおすすめです。
絵手紙は季節の花や身近な物を描いて、ひと言を添える心のこもったコミュニケーションです。
高齢の親の新しい楽しみができ、その絵手紙をお友達へ送れば、心温まる贈り物として喜ばれます。

おわりに。。
もしかすると、高齢の親御さんは、書き損じはがきや切手の処分に困っていたのかもしれません。
現金化や交換に興味があっても、「手続きが難しそう」「やり方がよくわからない」と思って、ついそのままにしていた可能性もあります。そんなときこそ、家族が手を貸してあげることで、心もスッキリと片づいていくはずです。
家族や友人に手紙を書いて送ることなどは、親が思っていた「いつか使いたかった」という気持ちを満たすことにもつながります。
親御さんと一緒に、眠っていたハガキや切手たちの使いみちを考えて、納得のいく形での片づけができるといいですね。
ありがとうございました。